ジュエルレター

ジュエルレター 2009年2月

みなさん、こんにちは。

毎日政治も経済も暗い話ばかり。世の中あっという間に閉塞感が蔓延してしまいました。急激な景気の悪化に対し、政治はあまりにも無策無能です。毎年この季節になると、どこに花見に行こうかなどと心ときめいてくる私ですが、今年はさすがに店舗の撤退や、家賃の値下げ交渉も多く、そんな気にはなりません。 
 本来横須賀は不況に強い街のはずなのです。いつも不況なのですから。高級品とかセレブとかには縁のない街です。だから、チープでも楽しい街を目指して若い人たちに、こういう時こそ頑張って欲しい。そのために力を貸せる大人でありたいと思うのです。

 先日、長女とその友だち二人が我が家に遊びに来ました。みんな30歳過ぎたころなのですが、何かの話の拍子に私が、「あばたもえくぼだね」と言ったら、一斉に
「あばたってな~に?」と訊くではありませんか。「疱瘡のあとみたいなもの」と言うと、「疱瘡って何?」と訊くのです。もうびっくりしてしまい、それからはいろいろな若い人たちに聞いてみると、本当に40歳くらいの人たちまでほとんど知らないのです。うちの子供たちは特別世間知らずだったのかと思っていたのですが、結構一流の会社に勤めている人たちも知らないので、すっごいジェネレーションギャップでした。

 普段何気に使っている言葉や慣用句でも、その年代によって本当に理解しているかどうかよく考えなくてはならないのですね。今の若い人たちは、文部科学省の方針がゆとり教育やら偏差値だのコロコロ変わった時代ですから、私たちが受けた教育とはぜんぜん違うかもしれません。国の教育に一貫性がない、信念がないということは国民にとって悲しいことです。
 受験術は身についても本当の教養や道徳心を育てることがなかった。家庭でも学校でも人を育てることの重大な責任を肝に銘じなくてはならないと思うのです。
 最近、テレビで漢字やことわざや雑学を題材にしたクイズ番組が増えているのも、オバカじゃなくても若い人たちにとっては知らない当たり前のことが多くて、番組として面白いのかもしれませんね。

 1年ほど前に「超・格差社会アメリカの真実」(小林由美・著)と言う本を読みました。それによるとアメリカ社会は、「特権階級」「プロフェッショナル階級」「貧困層」「落ちこぼれ」の4つの階級に分かれているそうです。
 驚くのは、私たち日本人が思っている、アメリカの豊かな中流家庭のほとんどが徐々に「貧困層」に転落している現実です。アメリカンファミリーと呼ばれているメーカーなどで働いていた中産階級の親の世代はいいが、その子供の世代ではリストラの嵐で、親の年金や預金をあてに暮らしている世代。さらにその下には、医療保険もかけてない、預金も仕事もない落ちこぼれ層がいるという。
 ここまで書いてくるとわかるでしょう。まさに今の日本ではないでしょうか。アメリカの後を忠実に追っている日本、非正規社員の仕事も住まいもない状態、親の年金を当てにフリーターをしている若者・・・最近は中高年もいるみたいですが。著者は、すべての経済活動は金持ち層の間で完結するとまで書いています。
 その中で大きいのは、教育格差がもたらす富と貧困の連鎖です。日本でもこの不況でも私立中学の受験熱は、かえって加熱している一方、授業が成り立たない公立の学校や、高校中退者の増加で世の中から落ちこぼれていく人がさらに子供を生み育児放棄をする。高学歴者は子供を生もうとしない現象が起きています。
 ただ、日本の場合は、徹底した差別格差社会ではないので、本人のスキルを磨けば落ちこぼれにはならないと思います。資産格差も桁違いの外国に比べれば、一部上場会社の社長でもそれほど高給ではない日本、お金がすべてと言う考えをしない日本社会にはまだ希望があるような気がします。もともと「きちんと生きる」と言うことを美徳とした日本人なので、本当に教育に心をこめて希望を持ちたい。そう思いませんか? 

あなたのライフプランをお手伝いする

JeweLジュエルエステート
佐藤満利子 046-826-1512

お問い合わせはお気軽にどうぞ

ページの上に戻る