ジュエルレター

ジュエルレター 2011年4月

みなさん、こんにちは。
 
 私は今本当に怒っています。東京電力に、無能な政府に、そして国会、地方議員に。特に汚染水を海洋投棄したことは、体が震えるほど怒りを感じました。東電は低濃度の汚染水などと言いつくろっていますが、世界中につながっている海に、きちんとした説明も断りもなく東電と政府だけの判断で勝手に汚染水を流し、後からしゃあしゃあと報告する・・・そんなことが許されていいのでしょうか。日本は、世界中の国からどう思われるのでしょうか?原発事故を収束できないばかりか、海洋汚染を撒き散らすとんでもない国だと思われても仕方ありません。そして、それは自国の漁民たちにも知らせることなく勝手に行われ、生活の糧を奪ってしまったのです。一民間企業がこんなことをして許されるのか、政府の無能振りにもあきれ果てます。
 地震と津波は災害ですが、原発に関しては、明らかに犯罪です。正しい情報を隠蔽しながら、臆面もなく記者会見でわけのわからない説明に終始した。そしてそれを後押しするような政府の会見。子供を持つ親たちを不安に陥れて恥じない姿。私は、本当に怒っています。悲しいかな、私の怒りはぶつける場所がないのです。
 
 若い人たちのボランテァ、続いています。今まで3回ほど現地へ行きました。そのつど必要な品物は代わりますが、地震からほぼ1ヶ月たつというのに被災地ではまだまだライフラインが回復していないところがたくさんあります。支援物資や義援金が集まっても、被災者の元に届いていないところがたくさんあります。持っていったバナナやおにぎりを大切そうに食べる子供たちやお年寄り、いまだにそういう避難所があるのです。長く続けて支援していかなくてはならないと思います。今夜もまた、支援物資を積んで若者たちが被災地に行きます。こんな大きな災害では支援が長く続いていかなければならないと思っています。無理をせず、自分に出来る範囲で長くお手伝いしていくつもりです。
なお、この支援の状況は、「ユーチューブ」で見ることが出来ます。『横須賀から被災地へ』で検索してみてください。物資を積み込むところから、直接被災者のところへ届けるまでを動画で見られます。
  
 前回レターに書いた石巻市のたらこやさん、今月に入りやっと連絡が取れました。工場やお店は全滅したそうですが、社長さん家族や従業員の皆さん無事で、釜石の空き工場で事業を再開するように今がんばっているそうです。ほんとうによかった。心から『がんばれ』と応援しています。
 
 政府は時限的な復興税を創設するようです。財源がないのだから国民全体の負担もやむをえないかもしれません。しかし、その前に、議員の定数削減や公務員の給与カットになぜならないのでしょう。今回の災害で、農家も漁業関係者も民間企業も大打撃を受け、減収、倒産などを引き起こしています。そんな中で、公務員や議員だけが今までどおりの給与をもらっていることに納得できないものがあります。なぜその議論がなされないのか不思議です。
 
 春爛漫で桜の季節ももう終わりです。こんな大災害の中でも季節は巡り、花は咲き、実をつけ、青葉は茂ります。自然は恐ろしいけど、心休まるものでもあります。私は毎年この季節になると、植物の律儀さに胸を打たれるのです。やはり人間は自然を恐れ、共存していかなくてはならないと思います。 

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