ジュエルレター

ジュエルレター 2011年11月

みなさん、こんにちは。
 今年も残りわずか。大きな自然災害が相次いで起こり、今年は家族の絆や故郷への思いを強くした人も多いと思います。身近にいる大切な人を愛し思いやることで、他人に対してもやさしくなれるのではないでしょうか。
先日、映画好きの人たちの主催で、フェデリコ・フェリーニ監督の「道」という映画を見ました。1954年に封切りされた映画ですが、その中での「道の小石ひとつだって、そこにあるということで意味がある。必要ないものなんてこの世の中にはない」というせりふがすごく心に残りました。自然災害は大切な人たちの人生を根こそぎ切り取ってしまい、明日を奪います。そんなことに比べたら、美人でない、賢くない、金持ちでないなどなどの不満があっても、今存在していることに意義があるんだ、そう思えるのです。最近は自分や家族を傷つける事件が多く、大切なことを見失っている気がしています。
 
オリンパスの巨額損失隠しには驚きました。すばらしい技術を持っている優良企業だと思っていたのですが、トップの人たちが腐っていたのですね。英国人の社長になって、彼が解任され始めてこの件が明らかになりました、誰が見てもおかしな買収を続けて、損失の飛ばしをしていたなんて、日本企業、株式市場の信頼がぶっ飛び、日本の政治・経済に対しての世界中からの評価はがた落ちですね。従業員はかわいそうだけど、こういうことは本当に厳罰にして欲しいです。ライブドア事件でも、イトマン事件でも逮捕者まで出して上場廃止にしたのです。それほど粉飾決算等の投資家を欺く行為は決して許されないことなのです。ただでさえ低迷している市場が、世界中から見放されてしまうかもしれないのですから。
 
大阪市長選挙が27日に行われますが、大手マスコミの橋本徹府知事への個人攻撃はひどいと思います。彼の政治手法等は意見が分かれるところですが、彼の親の出自や自殺、親族の事件などを、これでもかというように報じています。橋本知事には家族、子供さんたちもいらっしゃるのに、こんな品位のない報道をしていいのでしょうか。一流といわれている週刊誌なのに情けないと思います。財政が破綻寸前の大阪、もっときちんとした政策論争をしてほしいです。
どういう結果になっても、地方自治、地方分権ということに一石を投じた橋本知事の府政は評価されても良いのではないでしょうか。政治家の言葉の重みということを彼は身をもって示してきたと思います。
 
被災地の支援を続けている若い人たちが、先日も大槌町と石巻に行ってきました。震災からもう8ヶ月もたつのに町の様子はあまり変わってないようで、冬に向けてみんなから集めた冬服がとても喜ばれました。古着というとひどいものも入っていたりしてあまり喜ばれないと思われますが、私の周りの人たちは、本当にきれいな品物を寄付してくれるのです。ほとんど新品に近いものやクリーニングにきちんと出してから持ってきてくれます。もらった人が喜んでくれるものをと、とても気を使ってくれるのでありがたいです。
三陸の海は魚貝の宝庫で、大槌町では例年ならば養殖の「ほや」を韓国に輸出し大好評で、今年も出荷計画を立てていたそうです。しかし、震災で船が流されたり壊れたり、養殖棚が壊滅して海にも出られない日々を送っています。漁船の修理や購入するお金を国がさっさと援助してあげられないのでしょうか。もどかしく思えてなりません。変わったことは、若い人たちがどんどんいなくなっていくことだと、現地に行った人たちは言っていました。
被災地の人たちにとって、横須賀に住む私たちが、心を同じにして支援を続けていることがとても力になっていると信じています。
 
10月のジュエルレターで、私が押入れのサイズも考えずに収納ひきだしを買ってきたのというのを読んだ長女から、「それで押入れのふすまを一枚捨ててしまったことも書かないとだめじゃん」とクレームが入りました。そうです。ふすまが閉まらないので、そのふすまを捨ててしまったのです。しかし、一枚捨てても、もう一枚のふすまが開けられないので、結局収納ひきだしを撤去したのですが、そのときはもうふすまを捨てたあと。そういうわけで、我が家の押入れにはふすまが一枚しかないのです。本当に考えが浅はかな私です。

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