ジュエルレター

ジュエルレター 2012年2月

みなさん、こんにちは。
 
2月もいつのまにか、月末になってしまいました。今年はうるう年。一日長いので、仕事に追われている身にはありがたいと思ってしまいます。一日でも営業できる日が多いのはいいですよね。
 
それにしても寒い日が続いています。三浦半島は冬でも暖かいのですが、このところの寒さは特別です。仕事が終わって家に帰ると、一番にお風呂を沸かして入ります。いろいろな入浴剤を日替わりで入れて一息つきます。
横須賀の馬堀海岸に昨年「湯楽の里」という温泉施設が出来ました。鉄分を含んだ温泉の露天風呂の目の前はオーシャンビュー。東京湾を行き交う船が行き来していて、いつまで見ていても飽きません。岩盤浴も様々な施設があり、時間があれば一日中でも過ごせる施設です。三浦半島の新鮮な野菜や干物、名物などの即売所もあります。皆さんもぜひ、いらしてみてはいかがですか。
 
最近、借地権についての相談を受けることが多くなりました。相続に絡んだものや、ちょうど20年ほど前のバブルのときに更新した借地権の更新料についての相談です。先代からの地主さんたちの話を伺うと、皆一様におっしゃるのです。「昔は住むところがないというので、自分の父や祖父がただ同然の地代で、そこの土地に家を建てて住め、といって貸してあげたのに、今は借地権だといって、値段をつける。本当は更地にしてただで返してもらいたい。」と。
現在適用されている民法の旧法の借地借家法では、借地人、借家人の権利がすごく保護されており、地主、家主にとってとても不利な法律になっています。
ですからいったん揉めた場合、双方が納得する解決は本当に難しく、微妙な力関係、過去の経過などが加わり、こじれるケースもあります。私は、地主さんにも、借地人さんにも「きちんとした形にして、資産と実感できるようにしましょう」といって交渉を始めます。
 それでも1年2年とかかることもあり、その報酬も時間と手間に比べて多いとはいえません。まず、大手の不動産屋さんでは、引き受けないでしょう。しかし、こじれてしまった関係が修復し、皆さんがよかったという結果になると本当にやりがいにある仕事だと思うのです。自分の知識や経験が、当事者同士では進まなかったことを解きほぐし、解決になり、時には新たな仕事を創造できることがあります。借地権が思わぬ資産価値となり、感謝されたこともあります。入り口を無秩序に売ってしまったがために、道路のない土地だけが残ってしまった地主さんに、道路に面した部分を使用承諾できるように交渉し、建築確認を取れるようにして、それを売却したこともありました。そういう案件は、ほとんど2年も3年もかかってしまいますが、私自身実践的勉強をお金をいただきながらさせてもらったと感謝しています。
 
 半導体の製造で大きくなったエルピーダが会社更生法を申請しました。急激な円高や、タイの洪水の被害も原因といわれていますが、グローバルな市場での競争に負けたのではないかと思います。こういうニュースを目にすると、そこで働いている従業員の方たちの不安、その家族を含めての不安を思い、ぜんぜん規模は違いますが、経営者としての責任をかみしめます。
 AIJ投資顧問会社にしても、その会社に多くの人の人生がかかっているのだと思うと、運用実績を偽ったり、破綻してもなお顧客を募集したりすることは出来ないはずなのに、社会的な責任感、倫理観のない経営者にがっかりします。
運用を任せてあった年金組合などは本当に今後どうするのか、人生の晩年で不安になるような思いをしている方が気の毒でなりません。
 それにしても、こういう破綻の現実に比べて東電はのんきなものですね。あっけらかんと値上げの申請をし、国が助けてくれるのは当たり前だという姿勢。確かに原発の推進は国策ではありましたが、その恩恵を賜り、民間会社よりもはるかにいい思いをしていたのも事実です。それなのに誰も自己の責任をとろうともしません。民間の原子力事故調査委員会でも、菅直人元首相による人災を認めながら、その責任は取られていません。親方日の丸全体ののんきさにあきれ返るばかりです。
 
 早く暖かい春が被災地にも訪れると良いですね。

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