ジュエルレター

ジュエルレター 2012年11月

みなさん、こんにちは。

 10月末に、紅葉には少し早いのですが奈良に行ってきました。                                 

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室生寺の可愛らしい五重塔                東大寺大仏殿。雄大で美しい建物。

今回は、室生寺と長谷寺が第一の目的でした。長谷寺では本堂の観音様が特別拝観中でした。高さ12メートル以上もある金色の観音様で、その足をなでると願い事がかなうとか。足の爪でさえ子供の頭ほどであるという観音様の大きさにもびっくりですが、その光背もさらに大きく、これらが一本の木から彫られていることが驚きでした。室生寺も長谷寺も五重塔がひっそりと山の中に立っており、どちらも階段を何百段も上って奥の院にたどり着くのですが、奥ゆかしい五重塔に出会え、清らかな心に生まれ替わった私でした。
 また、東大寺の大仏殿もその大きさと左右対称の建物の美しさ、そして、とても会いたかった大仏様にも圧倒されました。私の好きな作家、帚木蓬生さんの「国銅」という作品は、東大寺の大仏の建立のために、周防の国から奈良の都に徴用された貧しい青年の成長する姿を通して、日本中から集められた原材料がどのように大仏の建立に使われていくか、克明に描かれています。私はこの小説を読んで、ますます奈良へ行きたくなってしまったのです。銅山からほんのひとかけらの銅を精製することから始まる物語は、どんな場所にいても誠実に自分の役割を果たすことの大切さを教えてくれます。そして、そういう小さな営みこそが、未来につながり、今のわたしたちに感動を与えてくれます。
 
 逗子市でストーカーによる殺人事件がおき、警察の対応に問題があると言われています。今回は被害者の元交際相手が犯人だったのですが、過去には不動産の管理会社の従業員だったという事件もありました。
 先日も当社で仲介したケースで、入居してまもなく、管理会社の人から個人的に電話がかかってきて、付きまとわれて困ると当社に相談がありました。管理会社の人なので、合鍵を持っているから怖いということですが、入居したばかりでまた転居するということもお金がかかり出来ない。大家さんに伝えて注意してもらうとあとで逆恨みされそうでそれも怖いというのです。警察には取り合ってもらえないだろうと、いろいろと彼女と相談した結果、内緒で鍵を交換するしかないということになりました。家主さんの家族が管理会社のストーカー当人なので、当社としては鍵の交換事実を家主さんには内緒にしておくことにしました。本当は、鍵の交換は家主または、管理会社に届け出るべきなのですが、私の判断であえて伝えてありません。原則、ルールも大事だけれど、ストーカー行為におびえている被害者がいれば、その不安を取り除くためにどうしたら良いのか、を考えれば、ルールよりも大事なことがあると思うのです。そういう視点があれば、逗子の警察署が、被害者の結婚後の氏名や住所を加害者に読み上げることなどなかったはすです。
 
田中文部科学大臣にしても、自分の発言が、何の罪もない受験生や、学校関係者に影響を与えるかという想像力があれば、あのような発言はなかったでしょう。正しいことを言っているのだからという思い上がりは、時によっては多くの人に混乱と迷惑をかけるということを謙虚に学ぶべきだと思います。でも、田中真紀子さんには、謙虚という言葉は存在しないかもしれませんが。
 
私も自分の若いころの言動を思い返して、ずいぶんと傲慢だったり、思い上がっていて、思い返すと恥ずかしくなります。多くの経験と失敗を重ねて、主腰は周りを見ることができるようになりましたが、自分勝手な無神経な言葉を出してしまうことも多々あります。また、相手の話を聞いているつもりが、自分の考えを押し付けてしまい、傷つけてしまうこともあります。見かけによらず小心者の私(?)なので、あとで後悔して情けなくなります。
 
野田総理が解散を決めました。やっとという感じですが、被災地の復興も進まず、原発の方針も議論が分かれるところです。北朝鮮による拉致被害者の救出も急いで欲しいし、停滞しない政治を始めて欲しいです。
 

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