ジュエルレター

ジュエルレター 2013年6月

みなさん、こんにちは。
 
毎年のことながら、今年も、はや半年が過ぎようとしています。景気回復したかのような報道が続き、株価もいつの間にか13、000円超となりました。最近は乱高下しているとはいえ、1年前には考えられなかったことです。
 
しかし、わたしたちの実感はどうでしょうか。相変わらず50代になったとたんにリストラされたという話も聞きます。若い人たちの就職難も相変わらずです。若者の3人にひとりが非正規雇用だと言われています。企業に正社員を解雇する権限を与え、その代わりに中途採用の雇用の道を広く開かれたものにしない限り、いくら景気が良くなっても採用者を大幅に増やすことはないでしょう。それどころか、グローバルな人材を求めて今まで閉鎖されていた外国の優秀な若者が日本の就職戦線に参入してくれば、のほほんと育ってきた日本人の大学生など負けてしまうでしょう。
 
企業はどんな人材を欲しているかなどと、雑誌などで特集していますが、企業が、絶対に取りたくない人材にならないような教育も必要かと思います。
たとえば、あまりにも人と接することが出来ない、また、自己中心的な人は、考えなくてはならないと思います。どんなことでも周りのせいにせずに、前向きに自分を磨いていく努力をしていくべきで、高望みも良くないけれど、社会をなめてはいけないのです。そのことを親も学校もはっきり伝えるべきです。
 
先日また奈良へ行ってきました。2月に行ったばかりなのですが、今回は、唐招提寺の鑑真和上の開山忌で、この時期だけ開かれる御影堂の東山魁夷画伯の襖絵を見たくて行きました。
唐招提寺は、759年に唐の鑑真和上が開いたお寺です。そのたたずまいは、決してきらびやかのものではありませんが、いかにも悠久の都を思わせ、私の大好きなお寺のひとつです。金堂のすっきりした美しさ、祭られている東大寺の大仏とはまた違う大仏様や薬師如来像、千手観音像の前で手を合わせると、日々暮らしていられることに感謝せずにいられません。
御影堂では、鑑真和上坐像がまつられ、その部屋を含め4つの部屋に趣の異なる、東山魁夷画伯の襖壁画が修められています。鑑真和上坐像の部屋には、5度の失敗を繰り返しながらも唐から海を渡ってきた鑑真さん、そのイメージの海のなんともいえない青色の襖絵、その前に座り、美しい波を思わせる玉砂利の庭を眺めていると時を忘れてしまいます。(そして私は最終のバスに乗り遅れてしまったのだ・・・)。
今回は法隆寺にも足を伸ばし、斑鳩の里でたっぷりとタイムスリップしてきました。

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行ってきたばかりでもすぐ行きたくなる奈良。中学の修学旅行で行ったときの記憶は、「眠い」しかないので、私も大人になったものです。
 
 このところ続けて90代のおばあちゃんに売買でお引越しをしてもらいました。つくづく思ったのは、ある程度の年代になったら、普段から心がけて物を増やさない生活をしなくてはいけないということ。とにかくすごいんです。捨てる荷物が。結局自分ではもう整理がつかなくなってしまうので、すべて捨ててしまうことになり、トラックで5,6台分にもなるのです。何しろお嫁に来てからでも60年以上たっているのです。この年代の方は、引き出物などの頂き物も箱から出さずそのままとってあります。シーツやタオルは色が変色して、食器類は古びて誰も欲しがらない状態。それでも捨てられずしまってあります。そのまま亡くなってしまったら、相続人は迷惑ですよね。自分でためた荷物は自分で処分しましょうね。私自身、肝に銘じました。
 

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