ジュエルレター

ジュエルレター 2014年4月

みなさん、こんにちは。
 
体調がなかなか戻らず病院通いをしている間に桜の季節も終わってしまいました。いつもなら満開の桜を求めてあちこち出歩くのですが、今年は桜のこと、考える余裕もありませんでした。いつの間にかつつじが満開です。
             
3月に、私の尊敬するフラメンコギターの天才、「パコ・デ・ルシア」が急死したという訃報が届きました。ギターは全然弾けないし、コードもわからないし、種類もわからない私が、20年ほど前にパコの演奏を偶然聞いて、心が震えるような衝撃と感動を受けたのです。それからは、来日するたびにコンサートに行き、イケメンのタブラオ、ホアキン・グリロの汗が飛んでいくような力強い踊りと、パコの表現力あふれた演奏に魅せられてしまいました。ここ何年かは来日していなかったので来日を心待ちにしていたのです。逢坂剛さんのスペインの内戦を背景にした小説に夢中になった時期があり、その時にパコの演奏にはまりました。哀愁を帯びたメロディにすごい迫力なのです。そしてフラメンコにとどまらず、ジャズ、やロックとのコラボも素晴らしかった。まだ66歳とのこと。残念です。
 
長く不動産業をしていて、最近の不動産賃貸契約で、すごくおかしいと思うことがあります。
一つは、駐車場の契約で、1年ごとに更新し、更新料としてひと月分の駐車場代を請求されることが多くなっているのです。私は駐車場契約をしていて、車庫証明の時に手数料を請求することもおかしいと思うし、1年ごとの更新料もなおさらおかしいです。駐車場契約は、土地使用契約なので貸主から契約解除を申し立てられたら、立退料等もなしに立ち退かなくてはなりません。そういう契約に更新料はそぐわないし、ましてや車庫として借りている契約なのに、その証明をもらうのに手数料を請求するのも納得できませんが、不動産業界では、ほぼ慣例化しています。当社管理の駐車場ではそういうことをしていませんし、地主さんからも求められていませんので、不動産屋さん主導でしているのでしょう。法的には違法ではないけど、なんだかなぁって感じです。
 
二つ目は、賃貸契約の時に保証会社の利用を義務付けているのに、さらに連帯保証人をつけるように要求されることが多くなってきたことです。保証会社はもともと連帯保証人がいない人のためにあるもののはずなのです。ですから本来は保証会社を利用した時には、身内の方の連絡先などを確認することはあっても連帯保証人をつけることはなかったのです。そのための保証会社であり、保証料の支払いなのですから。しかし、最近は保証会社を義務付けし、さらに連帯保証人をつけないと賃貸の申し込みができないという不動産業者が多くなってきたのです。また、保証会社も家賃の滞納があった場合、まずそれを立て替えるのではなく、保証人に請求するというのですから何のための家賃保証の会社なのかわかりません。それなら始めから連帯保証人だけでいいはずですし、余計に費用を払うこともありません。こういうことが平然とまかり通っている不動産業界はおかしいのではないかと思います。でも、不動産は、結局、物件次第で、お客様は気に入った物件があれば不動産屋が少々強気なことを言っても承知してしまいます。不思議なことに、強気の業者には、お客さんは結構素直に従うようです。そして余分な費用を支払うことになるのです。
 
教師が自分の子供の入学式に出席するため、担任を受け持ちながら自分の学校の入学式を欠席したということで問題になっています。何年か前、当社に新任の地方からの先生がお母様とアパートを探しに来て、娘先生さんが入学式に自分の初出勤だからお母さんに仕事を休んでこちらにいてほしいと頼んでいました。お母様も教師らしく、自分の新学期が始まるのでそれはできないというと娘さんは、「お母さんがいてくれないと朝ひとりで学校に行けない」と泣きつき、結局母先生は新学期をお休みにしたようでした。
親ばかでは負けない私でも、あまりのバカぶりにあきれましたが、教師をただの公務員と思ってみればあり得ることです。教師を、「人を育てる崇高な職業」などと思わなければ、自分の子供の入学式、入社式に出て何が悪い?ということでしょう。でも担任が欠席した入学式をおくることになった子供たちのことはどう考えているのでしょうか、聞いてみたいものです。この件については、年代によって賛否両論あるようです。若い世代では、擁護する意見も多いようです。でも、私は尊敬する先生に出会え、生きていくうえで何かと心の支えになっていて、「教師は聖職だ」という思いがあります。
 

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