ジュエルレター

ジュエルレター 2015年11月

みなさん、こんにちは。
 
 寒くなりました。そして日が暮れるのが早くなりました。4時半すぎるとどんどん暗くなってくるので早く家に帰りたくなりますね。
 
 京都博物館に琳派展を見に行きました。あの『風神雷神図屏風』の俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の3人が描いた屏風絵が並べられ、圧巻でした。『風神雷神図』は、とてもユーモラスで、かわいくて、絵を楽しんで描いているように感じられて、3人それぞれ趣があり、見ていて飽きることがありません。俵屋宗達が描いたものを100年ごとに時を経て、光琳、抱一がまねて描いたものです。3人は同じ時代を生きたわけではないけれど、先人を敬い、まねて継承された琳派。狩野派のように大名などから庇護を受けたわけではなく自由闊達に自分たちのスタイルを貫いてきたところがとても親近感を感じます。
琳派の祖、本阿弥光悦と宗達の鶴の蒔絵も、13メートルを超える長さに本阿弥が見事な筆遣いで36仙和歌を書き、宗達の鶴の下絵が浮かび上がる傑作です。遊びと教養、形式にとらわれない琳派のエッセンスに満ちていました。
201511.jpg 産寧坂から見た夕暮の八坂の塔

 夕暮れ時に清水寺へ続く産寧坂を何年振りかで訪れると、相変わらずすごい人。多くは外国人で、着物を着ている人もかなりいました。日本の古都の風景や、和の雑貨などは外国人にとっても魅力的なのでしょうね。私もつい、かんざしを1本買ってしまいました。でも帰りの新幹線の中ですぐに飾りが外れて壊れてしまいました。これでは海外の安物のお土産と一緒ですね。
 
 こうして1年に何回か奈良や京都を訪れることは、若いころからの憧れでした。ジュエルエステートを立ち上げたころは、お金にも時間にも余裕がなく、ただ本を開いて眺めるだけ、たまに上野の博物館や美術館に行くのが贅沢なひと時でした。一生懸命働いて、子供たちが育ったら大仏に会いに行こう、京都の桜を見に行こうなど夢見ていたのです。「願えばかなう」は本当ですね。今年は高野山にまで行くことが出来ました。自分の時間を自分のために使えることがとても幸せです。私は若いときに結婚し子供を産んだので(その後離婚してしまいましたが)、今自由にあちこちに出かけることが出来、本当に恵まれていると思います。来年はどこへ行こうかなどと考えるのも楽しいこの頃です。
 
 明日からいよいよ12月、忙しい毎日になりますね。我が家そしてわが社では年末は大掃除をしません。寒いので私の体はカチンカチンに固まっているし、来客も多く、掃除をする気になれません。その代り、夏休みの前に大掃除をしています。水を使っても気持ちがいいので入口のタイルを洗うのも苦になりません。一年の汚れを落として新年を迎えるのも気持ちいいでしょうが、考え方を変えてしまうとそれも気にならなくなります。それがいい習慣なのかどうかはわかりませんが。ただのものぐさと言われてしまうかも。
 それにしても普段からの掃除が肝心ですよね。退去の時、入居してから一度も掃除したことがないんじゃないかと思うようなお部屋があります。積もったほこりが新しいうちなら、ふっと吹けば飛んでしまうようなものでも、ほこりが水分と油を吸い時間とともに固まっていくんですね。相当こすらないと取れなくなります。わりと女の人の部屋でもこういう汚い部屋が多いので驚きます。今は必ずハウスクリーニングを入れる業者も物件もあるので掃除をする気にならないのかもしれませんが、あまり汚い部屋を不動産屋さんに見られても恥ずかしくないないのかなと悲しくなる時があります。

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