ジュエルレター

ジュエルレター 2016年3月

みなさん、こんにちは。
 
 卒業のシーズンですね。わたしの孫も一人、保育園を卒園し、4月から小学校に上がります。孫が通っていた保育園は、次女と長男が通っていた保育園で、本当に長いお付き合いになります。息子の時担任だった先生が、去年園長先生として赴任してきました。すごく先生方をてこずらせた問題児だったので、先生も印象に残っているらしく、大人になった彼の姿にびっくりしていました。
 
 保育園に入園できなかった待機児童のママが、ブログに「日本死ね。私活躍できないじゃん」と書き込み、ネットで話題になりました。保活を余儀なくされているママたちから支持され、挙句の果てには、野党の国会議員が同様の言葉を書いたプラカードを持って安倍政権を攻めています。安直な言葉遊びに、いつものことですがあきれるばかりです。このママの気持ちはわかりますが、ネットへこのような書き込みを匿名でするのは、私には共感できません。
今の保育行政には何かと不満がいっぱいありますが、この書き込みを利用して与党の攻撃材料に利用されています。民主党政権の時から、この待機児童の問題、子供育成に対する予算配分の貧しさは続いていたのですから、安倍政権の失政ではないのです。子供を大事にしてこなかった国の結果なのです。
なぜ少子化に歯止めがかからないかというと、保育所の増設もそうですが、子供を産んでも育てることに不安がありすぎる現状、施設、周りの環境、経済的負担などなど安心して産めない、女性にとって、子供を産むことが希望ではなく重荷に感じられるのではないかと思います。
今、保育所に子供を入れたい母親のほとんどは、自分が活躍したいわけじゃない、キャリアを伸ばしたいわけではない、(中にはそういう人もいるでしょうが、そういう方のほとんどはすでに預け先がある)ほとんどの人は、経済的に働かなくてはならないという理由が多いのではないでしょうか。そういうママたちの声、ニーズに今の保育行政は答えていないし、担当者たちも現実を知らなさすぎるのです。わたしが無認可の保育所を立ち上げて8年目に入りますが、保育行政に係る人たちが、現実をほとんど知らず、当事者意識があまりにもないので憤りを感じることが多いのです。
 保育所や介護施設は建物をただ増やしていけばいいのではなく、そこで働く人の確保、スキル、使命感などソフトの部分がとても大事なので、掛け声かけてすぐ対応できるものではないのです。事業者と利用者、そしてそこで働く人が一体になり進めていき、行政はその手助け(資金等)するに過ぎないのですが、現実は、利用者の子供や父母の思い、保育士たちの思いが行政には届いてないようです。お上の目線で福祉はできません。
 
 母が定期預金を解約しようとしたら、「窓口でマイナンバーの提示を求められたのでカードを作らないといけない」と言うので驚きました。また、高校時代の友人も、株の配当があるので証券会社にマイナンバーを届け出なくてはならないと言っていました。
今年の年末調整や来年の確定申告の時にはマイナンバーを記入しなくてはならないのですが、金融機関や行政の窓口などにマイナンバーを提示する義務はないはず。それでもこうした誤解を招きやすいのは、いかにマイナンバーが周知されていないということです。日本人は、ほとんどお人よしなので、行政や金融機関などから言われたことは鵜呑みにしてしまい、また、人より制度に乗り遅れないためにも言いなりになってしまうのですね。証券会社に言われたという友人は、私よりずっと賢く、緻密で用心深い人なのに、何も疑問を持たず言いなりになってしまいました。
 マイナンバー制度については、国民に広く周知させなければならないのに、充分でないまま見切り発車してしまったのは何か理由があるのでしょうか?
マイナンバーカードを巡って業者と癒着したということで刑事事件になっています。はたしてそんな中で進めてしまって大丈夫なのでしょうか。年金保険機構のミスも多くあり、このままマイナンバーが社会保険や金融機関へ導入されることに不安があります。
そして、その前にまだ提示義務もないのに窓口で提示を求めるなんて、そんな金融機関は公表し、注意を促してほしいです。

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