ジュエルレター

ジュエルレター 2016年4月

みなさん、こんにちは。
 
 熊本で大変な地震が続いています。2年前、修復が終わってきれいによみがえった熊本城を見に行きましたが、そのお城も屋根の瓦がはがれ、石垣が崩れてしまっています。その後も震度5以上の強い揺れが一週間以上も途切れることなく発生しています。本当に日本は災害の多い国ですね。地震、台風、土砂崩れや火山の噴火など。自然の恵みと災害は一体ですね。
 
この地震の最初の発生の14日夜は、私が九州から帰ってきた時でした。10日から、萩・津和野・門司・福岡を廻っていたのです。41年前に萩、津和野に行ったのですが、その時はブームだったのか、とても賑やかだった記憶があります。秋吉台、秋芳洞にも行ったのですが、今回、あまりにも閑散として人がいないので驚きました。津和野の街並みや萩の城下町のたたずまいはそのままで、見どころもたくさんありましたが、さすがに中国からの観光客に出会うこともありませんでした。地方都市が人を呼び続けることがとても難しいことだと痛感しました。
しかし、福岡へ行ったとたん、すごい賑わい。太宰府天満宮も中国人観光客で溢れ返っていました。平日ということもあって、日本人は修学旅行生以外ほとんど見かけず、中国人用の観光バスが何台も停まっており、太宰府の駅から福岡空港国際ターミナル行のバスは満員でした。博多でも中州の屋台にも、中国、インドネシア、韓国からの観光客が大勢いました。
でも、この地震で、九州には厳しいゴールデンウィークになりそうです。阿蘇や別府など魅力的な温泉地がたくさんあるのに気の毒でなりません。
20160502.jpg




山口県はガードレールが黄色だって知っていましたか?
 





 母がけがをして入院しました。高齢なので介護の認定を受けるために市の介護保険課に行きました。すごく混んでいて、順番を待っている人もたくさんいます。介護保険の適用についての説明を受けながら、費用負担を考えてしまいました。母は父の遺族年金だけで暮らしていますので負担は1割です。また、入院していても、高額医療費になると一定額以上は健康保険の方で負担します。そう考えると介護、医療にかかる公的負担額が待ったなしで増えていくのが実感できます。消費税の増税分は本当に介護などの社会福祉に充当されるのでしょうか。若い人たちの負担額がどんどん増えていくのが目に見えているのでとても心配です。いつ自分がお世話になるかもしれない介護、これからは利用者の負担増も仕方のないことなのかなぁと思います。
 
 がんなどを押さえる新薬もいいものが開発されてきていますが、それを健康保険の認可新薬とすると、その薬価があまりにも高額で、自己負担額以外を保険や税金で賄うにも限界があり、今やその高額薬価が問題になっています。最新の抗がん薬だと1年間投薬すると3,500万円、そのうちの9割から7割が保険で負担することになります。その薬の利用者の制限をしないと国庫は破綻してしまいます。自己負担額にしてもかなり高額になります。使用者は冨裕層になると思いますので自己負担額をもっと増やすとか、年齢に上限をつけるとか何らかの対策が必要になるのではないでしょうか。
 
 母が手術するときに何かあった場合、延命措置はしないという同意書にサインを求められましたが、すぐにサインが出来ませんでした。自分では常日頃、もし病気や大けがでどうしようもなくなったら、延命措置や治療などせずにそのまま死なせてほしいと願っているのですが、いざ家族となると躊躇してしまったのです。同じレベルではない話ですが、脳死を死と認めて臓器移植に同意するということも、理性と感情で難しいということがよくわかります。それでも私は臓器移植を待っている人たちに、早くドナーが現れてほしいし、自分の家族が直面したら(息子はドナー登録していますので)ぜひ役立ててもらおうと思います。残念ながら、私の体ではとてもどの部分もお役に立てそうもありません。

お問い合わせはお気軽にどうぞ

ページの上に戻る