ジュエルレター

ジュエルレター 2016年7月

みなさん、こんにちは。
 
 梅雨明けが待ち遠しいこの頃です。沖縄に住んでいる孫が夏休みで帰ってきたので、息子がまた、庭に大きなプールを作ります。孫たちと一緒に水着になり遊べるのがとても楽しみな夏です。
 
 すごい事件が起きてしまいました。神奈川県の障がい者施設で、解雇された元従業員が、刃物で入所者たちを刺すというものです。どうして恨みの矛先が入所者である弱い障がい者に向けられるのか、まったく理解できなくて恐ろしいことです。
私も、「キッズルームさくらんぼぅ」を運営していますので、とても衝撃です。さくらんぼぅは、ビルの3階にあり、入り口は夜間オートロックになっていて、顔を確認してから解錠するようになっています。そのことが保護者の方々に安心を与えています。しかし、市の保育課では、補助金を交付するには、ビルの3階で、エレベーターと階段が1か所だけでは避難経路が足りないとの理由で、補助対象の施設にはならない、というのです。避難経路はその他にも窓からの昇降機を用意してあるので、開業する際は、その設備で児童福祉施設として合格だと市の建築家からは言われていたのですが。挙句の果てには「1階に移ったらどうですか?」などというのです。今すでに運営している施設を安易に移れということもあきれますが、私たちが子供の安全を考え、繁華街にある夜間の保育所だから、あえて1階を避けていることさえも理解しようとしないのです。行政の担当者の当事者意識のなさにむなしくなるばかりです。
 
参議院選、都知事選と選挙が続き、争点として待機児童の問題をどの候補者も取り上げています。保育士の給料にも言及しています。しかし、保育士でも行政の保育所に働いている保育士は、充分すぎるくらいの給料を取っています。公務員として市の職員と同じ扱いだからです。同じ保育士でも民間の保育所などに働いている保育士は本当に低い収入です。さらに民間の中でも無認可保育所は、いつも資金がないので保育士さんたちの奉仕の精神に支えられやっと運営しているようなのが実態です。同一労働、同一賃金と政府は言いますが、まずは、公務員でも民間と同じ労働をしている職員の給与を見直すべきでしょう。職場環境も公立と民間、認可と無認可では大きな隔たりがあるのです。候補者はこういう現実をまず調べて政策論争してほしいです。
  最近の私は、借地権の売買ばかりが続いています。借地権の物件は土地を貸す側、借りる側双方にそれぞれまっとうな言い分があり、両方の話を聞いては、なるほどと考えさせられてしまうことが多いのです。もともとは、地主さん側が好意で土地を無償に近い形で使わせてあげたケースが多く、そのうちに代が替わり、世の中が替わり、固定資産税も上がり、地主といえども鷹揚にしていられないという事情があります。一方借りる側は、親の代からずーと地代を払い、20年ごとに更新料を払い、建て替えの時も承諾料を払い、相続となれば借地権価格で課税されるのに自分の一存で売ることもできないというジレンマがあります。お互いに理解のある地主と借地人ならばいいのですが、長い間の確執を引きずっていると本当にもめます。不動産はあっても現金はなしというケースも多いので、地主も買い取ることもできず、昔のような高額な更新料を払うことが出来ない借地人もいて、私のところへ相談に来ます。
 こういうことの解決はポンポンすぐに進むものではなく、双方の言い分を聞き、かみ砕き相手に伝えることから始まります。ですから解決まで1年は当たり前、3年以上かかることも多くあります。借地権なので、基本的に高額な取引をするわけではないので不動産手数料もそれほどではありません。それでも解決した時にはみなさんほっとして、心からありがとうと言っていただけるので、私のような地域で密着して営業しているものにとっては、やりがいのある仕事です。自分の経験や知識、知恵が誰かの役に立つことを実感できることは幸せだと思います。

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