ジュエルレター

ジュエルレター 2016年10月

みなさん、こんにちは。
 
 朝晩の風がとても涼しく感じられるようになりました。いい季節ですね。でも、夕方あっという間に陽が沈んでしまうので、心寂しくなる季節でもありますね。お彼岸の日を境に毎日どんどん昼の時間が短くなっていくので、今年の残りの日数を数え焦ってしまいます。今は家族の夕食を作る毎日でもないのに、事務所を閉めて外が真っ暗だとなんだかせわしなくなります。
昔、子育て真最中だったころ、保育園に子供を迎えに行き、買い物をして慌ただしく夕食の支度をしたことを思い出します。寒くて暗い中を子供たちの手を引きながら荷物を持って帰るのがとても辛く、仕事を辞めたいと何度も思いました。今ではそれが親子の懐かしい思い出となっています。
 
 文部科学省が、大学進学者への無利子奨学金について、平成29年度から住民税非課税世帯の高校生に、今まで設けていた成績基準を撤廃するそうです。私は、奨学金は、成績が優秀なのに家庭の経済事情で進学をあきらめざるを得ない学生への援助だと思っていたので、最近返済滞納が問題になっている、申請すればだれでも受けられる有利子奨学金にも疑問がありました。その上、無利子の奨学金に成績基準を撤廃し、「成績にかかわらず必要とするすべての学生が無利子の奨学金を受けられるようにする。」という安倍首相の演説にはびっくりポンでした。
 定員割れの私立大学が増えている現状で、借金だらけの国が、所得制限だけで奨学金を給付してしまってよいのか、大学生という位置づけが、単に就職活動のためのものなのか、勉強したいもののためのものなのか、私には違和感があったのです。大卒でないと就職に不利とは言っても、学歴がものをいうのはほんの一握りの大学だと思います。奨学金の意味をもう一度考えてみるべきだと思います。
 
 沖縄のヘリパッドの「反対派」に大阪県警からの救援機動隊員が「土人」と発言したことが大きな問題になっています。「土人」という言葉が相手を蔑んでいる言い方ではありますが、言葉の応酬でどんなやり取りがあったのでしょう。
大阪のおっちゃんなんていつも、「おぃ!こらっ!このボケ!!」などいい慣れているので、蔑む気持ちなどなくても口から出てきてしまうのでしょう。きっと相手もひどい言葉で答えていると思うのですが、「土人」という言葉だけがとりあげられています。このような、私たちが差別とも思っていない差別用語がたくさんあります。私は「ちびくろサンボ」のお話が大好きなのですが、いつの間にか差別の物語だとして、本屋さんから姿を消しました。小さなサンボが、虎に対して自分のものを分けてあげるやさしさや、最後にお母さんが作ってくれるホットケーキがおいしそうでとても楽しい物語でした。もともと昔物語は残酷で差別に満ちていました。だから面白かったとも言えます。そういう言葉の応酬を、議論すること自体がナンセンスだと思っています。言葉や表現を改めて差別がなくなるわけではないからです。心の痛みは差別される側に立って初めてわかるのではないでしょうか。いい加減な言葉狩りは、マスコミの独りよがりに思えてならないのです。
 
 当社管理の貸家で、車の入らない高台の古い貸家が2件立て続けに入居者がきまりました。車の通る道路からかなり入り、狭い道で、建物も結構古いのですが、どちらも独身の女性が借りてくれました。一つの物件の近くの電柱には「チカン注意」などの張り紙があり、こういう物件は、女の人は嫌がるのではないかと思っていたので意外でした。古家の雰囲気が気に入ったみたいなのです。今は車を持たない若い人も増えたので、横須賀のように車の入らない貸家でもお客さんはいるのですね。それでも階段50段以上となるとさすがにきついですね。先日も階段を100段以上登り、それはそれは見晴らしがよく、海一望、家も広くてきれいでしたが、一戸建てで家賃が12万円でしたので、あとは思い切り家賃を5,6万円に下げれば決まると思います。不動産は家賃、立地、住宅の質のバランスなので、お客さんも自分が最優先する部分を決めて、ほかを妥協して探すと、割といい物件に出会うかもしれません。

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