ジュエルレター

ジュエルレター 2017年8月

みなさん、こんにちは。

 民主党の蓮舫代表とともに、自民党の防衛大臣、稲田朋美さんが辞任しました。2005年の衆議院選で彼女が当選してから、私は期待していたので、最近の言動にがっかりしていました。安倍さんのように自分の見る目のなさにです。

初当選のあと、産経新聞に憲法改正とA級戦犯だけに戦争責任を帰す東京裁判は国際法違反だと堂々と署名入りで述べていて、女性でもこういう人が出てきたんだと感心したのです。しかし、政治の経験不足のまま要職についてしまい、マスコミに取り上げられ、本人も自分の実力を勘違いしてしまったのでしょう。彼女は弁護士、法学士、税理士という素晴らしい資格がありますが、人間的に何か大切なことがわかっていなかったのでしょう。本当に残念です。

 安倍首相は何かというと「女性活用」と言っていますが、有能な人材を性別にかかわらず、登用すべきだと思うので、女性とわざわざ強調することによって、実力のある女の人の活躍の芽が摘み取られるようで不快です。

 外国のテレビドラマなどを見ていると、裁判官や政府要人にある程度年配の女性が登場し、賢さの中での自然な身のこなしのエレガントさ、女性を強調することなく、私たちにこうありたいと思わせる大人の振る舞いに感心させられます。日本のドラマだと、かわいくて頭がいい子供っぽい子、あるいは気が強くて男を男とも思わないようなさっそうとした美人、そんな描写が多く、現実感がありません。製作者が視聴者をなめているのではと思います。

 横須賀の市役所前にあった横須賀警察署跡地にまた、マンションが建つことになりました。17階建て、200戸以上のマンションです。今、横須賀中央の中心、大滝町に建築中のマンションが販売中です。ここ何年かで、中央地区は新築マンションラッシュ、ほとんどは米軍向け賃貸マンションでしたが、大型のタワーマンションも次々と立ち、販売用セールストークには、米軍向け賃貸用の資産としてという部分もかなりあったと聞きます。

毎年人口減、それも若者の人口流出が続いている横須賀で、こんなにマンションを建てて売れるのかと心配してしまいます。自分が不動産屋のくせに、「どんな人たちが買えるんだろう」と思ってしまうのです。この低金利の中では、ある程度の収入があれば住宅ローンが組めるので、頭金のない人でも大きな金額を借りられ、若い人たちが無計画に飛びついてしまわないか心配です。

もちろん、不動産は、大切な資産でもあるので持っていただきたいと思いますし、投資用としてもなかなか利回りのよい財産です。お客様に合った不動産をご紹介し、買っていただきたい気持ちは大いにあります。そのうえでリスクもあることをお伝えすべきだと思っています。

新築マンションは、5年後に確実に固定資産税が約2倍になるし、金利上昇のリスクもある現在は、なおさら借入金額を目いっぱいにしないことが大事です。でも、こんなことをアドバイスすると、うるさいおばさんだと敬遠されたりもします。バブル崩壊の後のローン破綻を身に染みて知っているので、今の銀行の貸し出し姿勢はすごく不安です。不動産価格が物件を持っているだけで上昇する時代ではないし、これから社会保障の負担増や消費税の増税を考えると実質的に可処分所得が増えていくとは思われないので、特に若者が大きな借金をすることに不安を感じるのです。私が購入をお手伝いしたお客様には末永く満足して住んでいただきたいので、ついつい老婆心を出してしまうのです。

投資用物件にしても、金利の上昇が利回りにとても影響してくるので、無理な借入れをすることはお勧めできません。サラリーマン向けに不動産投資の本が売れているようですが、成功するのは一部の人だけだと思います。

 このところ、夏の終わりの気配が感じられます。

・夕方、外の景色が薄暗くなるのが早くなったこと。

・明け方、窓から入る風が涼しく感じること。

・アップの髪を下ろしたとき、うっとうしく感じなくなったとき。

・湯舟に入る瞬間、幸せを感じるとき。

・朝のコーヒーが、アイスよりホットを入れたくなるとき。

 清少納言ならば、「いとおかし秋の始まり」とかで素敵な文章になるところでした。

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