ジュエルレター

ジュエルレター 2018年1月

みなさん、あけましておめでとうございます。

 新年早々「はれのひ」と言う着物のレンタルや着付けの会社が、成人式の直前に会社が破たんしてしまった事件が勃発しました。まるで昨年問題になった「てるみくらぶ」のような事件です。破綻することがわかっていながら、営業活動をしてお客をだましながら現金をあつめ、突然倒産をする。成人式とか、旅行とか、私たちが楽しみにして夢膨らませていることを裏切り、本当に許せません。人々のささやかな希望や夢を打ち砕いてしまうようなこと、お金で替えられるものではありません。

 1978年、長女が2歳になった時、私たちはマイホームを買うことにして契約しました。その当時で130万円を手付金として払い、建物の設計の打ち合わせをし、上棟式を行い、休みになると建築中の家を見に行き、大工さんたちとお話しして夢膨らませていました。そんなあるとき、建築会社と不動産会社が倒産し、建築中の家は知らない高利貸しに差し押さえられ、下駄箱やサッシは材料やさんが借金のカタに外して持って行ってしまいました。被害者は80人近くに上り、NHKのニュースでも流れるような事件でした。

二人目の子供を妊娠していて、自分たちのささやかなマイホームが出来上がるのをとても楽しみにしていたので、本当に奈落の底に落とされた様な気分でした。私たちが買った家は、知らないうちに3人の人たちに売られていて、その人たちもまた騙されており、最後に買わされた人は、実に880万円のお金を払ってしまったそうです。社長たちが逃げる直前まで、一度売った物件を何人もの人に売っていたそうです。その時は不動産のことなんて本当に無知で、大きなビルに入っている業者、チラシなど広告をたくさんしている業者だから安心と思っていたのでした。

 こういう事件の被害にあうと、お金を失うのはもちろん、夢や希望も失い、そして最後はそんなものに騙された自分を責めることになり、すごく落ち込みます。騙された方が悪いと思ってしまいます。思い出すだけで心がひりひりと痛くなります。被害金額以上の大きな傷を負ってしまいます。

 そのわりには経済事件の場合、日本の法律では、加害者の刑は軽いですね。詐欺と立証することすらできないこともあるそうです。人の心を傷つけるのは、ある意味、傷害罪よりも重いこともあるのにね。

 私は「信じるものは救われる」が座右の銘だったし、思考回路が単純で、あまり人を疑うことをしないので、その後もずいぶんいろんな人に騙されたりもしましたが、そのたびに、身近な人たちに本当に恵まれていて、いつでも助けてくれる人がそばにいました。おかげで騙されるたびにヨタヨタと立ち上がり、今に至っています。   

今回の被害者の方たちも、いやな体験を忘れることはできないでしょうけど、次を見据えて進んでいってほしいと思います。

 

 今年のお正月休みには、長女家族、息子家族と一緒に北海道にスキーに行きました。トマムリゾートという一大リゾート計画で開発されたスキー場です。さすが北海道だけあって、サラサラのパウダースノーで、初めてスキーをする孫たちも、一度リフトで山頂まで上がれば何とか滑って下りてきます。二度目からは、たいして転ぶこともなく、すいすいと滑り、すっかりスキーのとりこになりました。スキーの靴なども、今は簡単に装着できるし、ゴンドラも早いし、リフトも風よけがついているので、子供とスキーをするのも本当に楽になりました。

 疲れを知らないわが家族、目いっぱい滑りまくり、堪能しました。

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翌日私が筋肉痛で、ロボットのような動きをしていたのは想定通りです。

今年もどうぞよろしくお願いします。

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