ジュエルレター

ジュエルレター 2018年4月

みなさん、こんにちは。

 暖かくて気持ちのいい毎日です。ゴールデンウィークももうすぐ。気持ちがワクワクしてくる季節ですね。本当に単純な私です。

 10日から17日までサンディゴに行ってきました。今回は、叔父といとこのお見舞いです。特にいとこの具合が悪くて、今回は会うことができずに帰ってきました。放射線の治療がかなり苦しそうでした。私より7歳年下なんですが、日本で生まれ、親しくしていたので心配です。叔母は、23歳で叔父と結婚して、長女が1歳になった時にアメリカに行き、アメリカで長男、次女をもうけました。それから60年近くたちますが、それでも微妙な日本語のニュアンスは英語では表現できないらしく、心のうちを日本語で話せる相手は周りにはいないようです。だから、夫と長女が病気になり、心細い思いをしていたはずです。そんな思いを日本語で聞いてあげることができよかったと思います。

 

夜、寝るとき、叔母が私に数通の手紙を見せ、「これは昔、お父さん(私にとっては祖父)が送ってくれた手紙よ。どうしても捨てられなくて取っておいた。眠れない時、読んでみて」とくれました。便箋に毛筆でびっしり書かれたその手紙は、1960年代に書かれた祖父の異国へ嫁いだ娘への愛にあふれていました。まだ1ドルが360円の時代でしたから、何かの折に叔母が故郷へ送金したお金が高額でもあり、そのお礼と、家族の様子、叔母を気遣う言葉がつづられていました。ときおり、満利子と言う文字が出てきて、私のことを書いているんだとわかり、胸がいっぱいになり、私を愛してくれていた亡き祖父を思い出し、涙で先を読むことができなくなってしまいました。読書家で、気難しく、めったに笑わない祖父でしたが、私にはいつも優しく、岐阜県土岐市というところに住んでいて、夏休みなどに遊びに行くと、いつも犬山城や恵那峡に連れて行ってくれました。そんな祖父の家族を思う心に50年近くの時を経て触れることができ、すごく優しい気持ちになりました。

 私はお昼は事務所でお弁当を食べます。お弁当と言っても家の残り物を詰めただけの簡単なものですが、電子レンジでチンして食べるとおいしいです。毎週土曜日は、事務所の人とランチを食べに行くことにしていますが、これが結構大変です。横須賀中央なので食べるところはたくさんあるでしょうと思うでしょうが、おいしくて値段も手ごろで、感じがよく、飽きない外食って本当に少ないんです。一週間に一回でも飽きてしまい、行くところを決めるのに悩んでしまいます。そう考えると家庭の食事ってすごいですよね。お母さんたちは献立作りに苦労をしているかもしれないけど、たとえ、納豆とみそ汁だけでも外食よりは飽きないと思います。

 私が家の食事を作るとき、心がけているのは、材料でも腕でもプロには負けるので、その分丁寧に作ることでした。野菜の下ごしらえや出汁をちゃんととること。でも今は簡単で、おいしい出汁がありますよね。あとは家族の好みに合わせて味をつけるのだから、家庭料理に勝るものはないと思います。そして何より、一緒に食べる相手がいること。子供時代の家の食事の思い出が楽しかったら非行には走らないと私は信じ込んでいました。

 今はお母さんたちも忙しく、一緒に食べることができない日もあると思います。そんな時、私は手紙を書いておきました。子供にいつもそばにいるということを感じてほしかったのです。今、あちこちで子供食堂という場所が出来ていて、すごくいいことだと思います。子供だけでなく親も孤立させてはならないからです。「同じ釜の飯を食う」昔の人は本当にいいことを言いました。一緒に食事をするって心が通います。SNSにアップするような食事でなくても、相手がいることがごちそうだと思うのです。忙しいお父さんやお母さん、子供にそばにいることを感じさせてあげてとねがうばかりです。お年寄りも同じですね。私も時々母と食事しなくちゃ・・・・・。

お問い合わせはお気軽にどうぞ

ページの上に戻る