ジュエルレター

ジュエルレター 2018年10月 号外1号

みなさん、こんにちは。

9月、10月は大きな台風が2度も襲い、大変な秋の始まりでした。被災地のみなさまへは、心よりお悔やみ申し上げたいと思います。

最近ジェンダー社会とか言われ、様々な人の多様性を認め、差別をしないということで、主に性を選ぶことをオープンにすることにあまり違和感がなくなりました。それに対し、思い切り見当違いの反論特集を組んで炎上休刊になってしまったのが、月刊新潮でした。こういう問題が生じるとき、いつも感じます。愚かな対応をとるために、大切な本質的議論がなされず、うわべだけの騒ぎで終わってしまう日本のマスコミ。その功罪は大きいと思います。

そもそも発端は、自民党の女性議員が、「同性愛者は生産性がない」との発言から始まったのでした。様々な意見があるでしょうけど、私は国会議員がこのようなことを簡単に発言してしまうという、そしてそれを支持してしまうというそのことをもっと考えるべきだと思うのです。

人を切り捨ててしまうような言葉を少なくとも政治家が、公の発言としていいのでしょうか。差別の根源をもっと考え、一度でも差別される側の心に立場に立ったなら、こんなことにはならなかったと思うのです。性のマイノリティ、それ以外にもさまざまな差別があります。

身近にでも、貧困、教育、国籍など、自分自身ではどうにもならないことを人から差別されるのはとてもつらいことです。そういう人たちの心をくみ取って仕事をしてくのが政治家や教師だと思うので、私はこの問題が起きた時、そういう議論が広がってくのだと思いました。

不動産業をしていると、入居の際、購入の際、現に差別が存在します。きれいごとではないのです。でも私は、自分の判断を信じ、お客様にはまずフィルターをかけず受け入れようと思って仕事をしてきました。だから騙されたり、家賃滞納で後から苦労したこともありましたが。入口でシャットアウトすることがないようにしてきたつもりです。

私が開業したのは平成6年。ここ米が浜は、まだバブル景気の名残で、韓国クラブ全盛、歓楽街でした。自然と韓国からやって来た、お姉さんたちもお客さんとして家を探しに来ます。でも、そのころはまだベースの軍人さんも英語だからと断る業者がたくさんいるような時代、韓国人の水商売で、日本語がしゃべれなかったらもちろん門前払いです。

そんなお姉さんたちの集団生活の部屋をのぞいたことがありました。一部屋に4人くらい、お風呂やトイレに「ひらがな」の表が貼ってありました。テレビは演歌、時代劇、で日本人のおじさんたちと同じ歌を覚えるのに必死でした。それを見たとき、この人たちを門前払いしてはいけないと思いました。私は不動産やですから。

ハングルを習い始めたのです。そして韓国語のポスターを作り、店の窓の隅に張り出したのです。おかげで韓国料理のおいしいお店、韓国のお店のママさんとも仲良くなりました。ただ、悲しいことに、韓国語だけが、生来の怠け者、努力嫌いのため上達せず、いまだに話すことができませんが、皆さんの日本語の上達が素晴らしいので、コミュニケーションとるのには不自由してません。今では韓国ドラマの単純さにもどっぷりはまってしまいました。

差別って何でしょう?なんのボーダーもない間でも、マウンティングなどと言って、学校やママ友、職場などでも陰湿ないじめが横行している時代、もし自分が差別を受ける側だったら、心のうちにある他人への差別を認識したなら、変ないじめはなくなると思います。相対的なものなので、自分が差別しているつもりでも差別されているのかもしれませんよ。

先月から私入院してしまい、まだ退院できません。そこで今月は、号外として入院中に思ったことなどお伝えしようと思います。閉鎖されたところにいて、夜も眠れないので(この私がです)過激な表現もあるかと思いますが、暇つぶしに読んでください。

お問い合わせはお気軽にどうぞ

ページの上に戻る